
スポーツをしているお子さまや学生の方の中には、「スポーツマウスピース」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
近年は競技レベルに関わらず、歯やお口を守るためにスポーツマウスピースを使用する選手が増えています。
一方で、
「本当に必要なの?」
「既製品でも十分なのでは?」
「どんな競技で使うの?」
といった疑問をお持ちの方も少なくありません。
私は小学校6歳の頃からアイスホッケーを続けてきました。
アイスホッケーはスピードが速く、接触もある競技です。そのため、スポーツ中に歯やお口を守ることの大切さを身近に感じながら競技を続けてきました。
実際に診療をしていても、スポーツ中の転倒や接触による歯のケガについてご相談をいただくことがあります。
歯は一度大きく損傷すると、元の状態に戻すことが難しい場合もあります。
だからこそ、ケガをしてから治療するのではなく、ケガを予防するための準備が大切だと私は考えています。
今回は、スポーツマウスピースの役割や必要性について、歯科医師の立場と競技経験者の立場の両方からお話ししたいと思います。

スポーツマウスピースとは?
スポーツマウスピース(スポーツマウスガード)とは、スポーツ中に歯やお口を守るために装着する保護装置です。
競技中に転倒したり、相手選手と接触したり、ボールや用具が顔に当たったりした際の衝撃を和らげる役割があります。
スポーツによるケガというと骨折や捻挫をイメージされる方が多いかもしれませんが、実は歯や口元のケガも少なくありません。
歯が欠けたり折れたりするだけでなく、歯が抜けてしまうケースや、唇・頬・舌を傷つけてしまうケースもあります。
スポーツマウスピースは、そのような外傷のリスクを減らすために使用されます。
特にラグビーやボクシング、アメリカンフットボールなどでは広く普及しており、競技によっては装着が義務化されているものもあります。
また近年では、サッカーやバスケットボール、野球、空手など、さまざまなスポーツで使用される機会が増えています。
私はスポーツマウスピースを「特別な選手だけが使うもの」ではなく、大切な歯を守るためのスポーツ用品の一つだと考えています。

なぜスポーツ中に歯のケガが起きるのか
スポーツ中のケガというと、骨折や捻挫、打撲などを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、歯やお口のケガも決して珍しいものではありません。
スポーツ中は転倒や選手同士の接触、ボールや用具との衝突など、さまざまな場面で顔や口元に強い衝撃が加わる可能性があります。
歯のケガには、
- 歯が欠ける
- 歯が折れる
- 歯がぐらつく
- 歯が抜ける
- 唇や頬、舌を傷つける
といったものがあります。
特に前歯は衝撃を受けやすく、スポーツ外傷では前歯の損傷が多いとされています。
歯の外傷は、その場で痛みが出るだけではありません。
神経の治療が必要になったり、将来的に歯の変色や抜歯につながったりすることもあります。
私はアイスホッケーを続けてきましたが、スポーツの現場では一瞬の接触や予期しないプレーによってケガが起こることがあります。
どれだけ注意していても防ぎきれない場面はあります。
だからこそ、ケガが起きてから対応するのではなく、ケガを予防するための準備が大切になります。
スポーツマウスピースは、そのための重要なアイテムの一つです。

スポーツマウスピースの役割
スポーツマウスピースの最大の役割は、歯やお口に加わる衝撃を和らげることです。
転倒や接触が起きた際、衝撃が直接歯に伝わると、歯の破折や脱臼などの大きな外傷につながる可能性があります。
しかしマウスピースを装着することで、衝撃を分散し、歯や顎への負担を軽減できると考えられています。
また、外側からの衝撃だけではありません。
強い衝撃を受けた際には、上下の歯が強くぶつかることで歯が欠けたり、舌や唇を傷つけたりすることがあります。
スポーツマウスピースは、そのような二次的なケガを防ぐ役割も担っています。
さらに競技によっては、安心してプレーできるという心理的なメリットを感じる選手もいます。
もちろん全てのケガを防げるわけではありません。
しかし、スポーツマウスピースを装着することでリスクを減らせる可能性があります。
私は歯科医師としてだけでなく、一人のスポーツ経験者としても、歯を守るための予防策はできるだけ取り入れるべきだと考えています。
大切な歯は、一度失うと元には戻りません。
だからこそ、スポーツを思い切り楽しむためにも、まずはお口を守る準備をしていただきたいと思います。

既製品と歯科医院で作るマウスピースの違い
スポーツ用品店などでは、既製品のマウスピースが販売されています。
そのため、「市販品でも十分ではないですか?」というご質問をいただくことがあります。
もちろん既製品にもメリットはあります。
比較的手軽に購入でき、すぐに使用できる点は魅力です。
しかし、お口の形は一人ひとり異なります。
既製品の場合、お口に合わず外れやすかったり、会話や呼吸がしづらかったりすることがあります。
また、競技中にズレてしまうと、本来期待される保護効果が十分に発揮されない可能性もあります。
一方で、歯科医院で製作するスポーツマウスピースは、お口の型取りを行い、一人ひとりに合わせて作製します。
そのため、
- フィット感が高い
- 外れにくい
- 話しやすい
- 呼吸しやすい
- 競技に集中しやすい
といったメリットがあります。
スポーツマウスピースは、ただ装着すればよいというものではありません。
しっかりフィットしていることが大切です。
私はスポーツ用品と同じように、スポーツマウスピースも競技に合わせて選ぶべき道具の一つだと考えています。

私がスポーツマウスピースをおすすめする理由
私は小学校6歳の頃からアイスホッケーを続けてきました。
アイスホッケーはスピードが非常に速く、接触プレーもある競技です。
そのため、プレー中の安全対策はとても重要になります。
実際に競技を続ける中で感じてきたのは、ケガは「自分だけは大丈夫」と思っていても起こり得るということです。
どれだけ経験を積んでいても、予想できない接触や転倒が起きることがあります。
スポーツに真剣に取り組む選手ほど、練習時間も試合数も増えるため、それだけケガのリスクにさらされる機会も多くなります。
だからこそ私は、スポーツを頑張る方にこそスポーツマウスピースを活用していただきたいと考えています。
歯のケガは、骨折や打撲のように時間が経てば元通りになるとは限りません。
歯が欠けたり、神経の治療が必要になったり、場合によっては歯を失ってしまったりすることもあります。
その影響は、競技生活だけでなく将来のお口の健康にも関わってきます。
診療をしていると、お子さまのスポーツについてご相談をいただくこともあります。
保護者の方の中には、「まだ小学生だから必要ないのでは?」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、実際には成長期のお子さまほど転倒や接触によるケガのリスクがあります。
そのため私は、競技の種類やプレースタイルによっては、早い段階からスポーツマウスピースを検討する価値があると考えています。
スポーツを続けるためには、身体を守ることも大切なトレーニングの一つです。
ヘルメットやプロテクターを装着するのと同じように、歯やお口を守るための準備もぜひ考えていただきたいと思います。

金町でスポーツマウスピースをお考えの方へ
BLISS歯科・矯正歯科クリニック金町では、スポーツに取り組むお子さまから学生、社会人の方まで、一人ひとりのお口に合わせたスポーツマウスピースの製作を行っています。
競技によって必要な強度や形状は異なります。
また、同じ競技であっても年齢や歯並び、お口の状態によって適したマウスピースは変わります。
そのため当院では、単に型取りをして終わりではなく、競技内容やお悩みについてもお伺いしながら製作を進めています。
特に成長期のお子さまは、お口の中の状態が変化しやすいため、定期的な確認も大切になります。
スポーツマウスピースは、競技のパフォーマンスを上げるための道具というよりも、まずは大切な歯を守るための道具です。
私は歯科医師として、そして長年スポーツを続けてきた一人として、安心して競技に打ち込める環境づくりのお手伝いができればと考えています。
スポーツマウスピースについて気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ
スポーツマウスピースは、スポーツ中の衝撃から歯やお口を守るための大切な保護装置です。
転倒や接触による外傷は、どの競技でも起こる可能性があります。
だからこそ、ケガが起きてから治療するのではなく、ケガを予防するという考え方が重要になります。
BLISS歯科・矯正歯科クリニック金町では、歯科医師としての知識だけでなく、院長自身のスポーツ経験も活かしながら、患者様に合ったスポーツマウスピースをご提案しています。
スポーツを頑張るご自身のために。
そして、お子さまの大切な歯を守るために。
スポーツマウスピースについてお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
執筆者
院長 島田惇平
経歴
日本大学鶴ヶ丘高等学校 卒業
日本大学歯学部 卒業
日本大学歯学部付属歯科病院歯周病科 聴講生
日本大学松戸歯学部付属病院口腔インプラント科 研究生
医療法人社団アークブレーンズ アーク歯科クリニック 歯科医師臨床研修
医療法人寛友会 浅賀歯科医院
医療法人Yourdent 葛西駅前あなたの歯医者さん
学会・資格
日本口腔インプラント学会 専門医
日本歯周病学会 認定医
ジャパンオーラルヘルス学会 予防歯科認定医
日本睡眠歯科学会
歯科医師臨床研修指導医

