「スポーツマウスピース」というと、「歯が折れるのを防ぐためのもの」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

もちろん、歯や顎への衝撃を和らげ、口腔内の外傷を予防することはマウスピースの大切な役割です。

一方で近年では、ラグビーやアイスホッケー、野球、ゴルフ、ウエイトトレーニングなどさまざまな競技でスポーツマウスピースを使用する選手が増えています。

トップアスリートが試合中やトレーニング中に装着している姿を目にしたことがある方も多いでしょう。

その理由は、単に「歯を守るため」だけではありません。

適切な噛み合わせを維持することで、力を発揮しやすい状態をサポートするとともに、バランスや集中力にも良い影響が期待できると報告されています。

そのため、スポーツ歯科の分野では、競技特性や噛み合わせに合わせて製作したスポーツマウスピースが重要と考えられています。

ただし、すべてのスポーツマウスピースで同じ効果が期待できるわけではありません。

口に合っていないものや噛み合わせが適切でないものでは、違和感が強くなったり、かえってプレーに影響を与えたりする可能性もあります。

今回は、スポーツマウスピースの役割や、競技中の噛み合わせとの関係についてご紹介します。

なぜ噛み合わせが競技パフォーマンスに影響するのか

スポーツでは、「走る」「跳ぶ」「投げる」「踏ん張る」といったあらゆる動作で、全身の筋肉が連動しています。その中で、噛み合わせは力を発揮するための土台の一つと考えられています。

例えば、瞬間的に力を入れる場面では、無意識に歯を噛みしめていることが少なくありません。

また、スポーツ歯科の分野では、適切に調整されたスポーツマウスピースを装着することで、筋力やバランス能力、集中力の向上が期待できる可能性について研究が進められています。

ただし、競技種目や個人差もあるため、すべての方に同じ変化が現れるわけではありません。

一方で、噛み合わせが合っていないマウスピースでは、歯が均等に接触せず、一部の歯だけに負担がかかったり、顎に余計な力が加わったりすることがあります。

その結果、違和感から競技に集中しにくくなる場合もあります。

このことから、スポーツマウスピースは単に歯型を取って作るだけではなく、上下の歯がバランスよく接触し、競技中でも自然に噛める状態に調整することが重要です。

当院では、競技の種類やプレースタイル、噛み合わせを確認したうえで、一人ひとりのお口に合わせたスポーツマウスピースを製作しています。

歯を守るだけでなく、競技に集中しやすい環境づくりも大切に考えています。

私がアイスホッケーでスポーツマウスピースを使用して感じたこと

私自身、小学6年生からアイスホッケーを続けており、現在も競技でスポーツマウスピースを使用しています。

アイスホッケーは接触プレーが多く、マウスピースの着用が求められる競技です。

学生時代は、「ルールだから着けるもの」という感覚で市販のマウスピースを使っている選手も少なくありませんでした。

実際に、違和感が強く、できれば外したいと感じている選手も見たことがあります。

私自身もスポーツ歯科を学ぶまでは、「マウスピースは歯を守るためのもの」という認識でした。

しかし、スポーツ歯科について学び、自分の噛み合わせに合わせて製作したスポーツマウスピースを使用するようになってから、その考えは変わりました。

オーダーメイドのスポーツマウスピースは、お口にしっかりフィットし、違和感が少ないため、競技中も自然に装着し続けることができます。

また、上下の噛み合わせまで考慮して製作するため、歯を守るだけでなく、プレーに集中しやすい環境づくりにもつながると考えています。

だからこそ私は、「とりあえず着けるマウスピース」ではなく、競技やお口の状態に合わせた、本当に意味のあるスポーツマウスピースを多くの方に使っていただきたいと思っています。

スポーツマウスピースは、競技レベルを問わず、部活動に励む学生さんから本格的に競技へ取り組むアスリートまで、一人ひとりに合わせて製作することが大切です。

その方の競技を支える一つの道具として、お役に立てればと考えています。

スポーツマウスピースを検討されている方へ

スポーツマウスピースは、「どれを使っても同じ」というものではありません。

競技によって求められる保護性能や動きやすさは異なります。

例えば、接触プレーの多い競技では保護性能が重視される一方で、瞬発力や集中力が求められる競技では、違和感が少なく自然に呼吸や会話ができることも大切になります。

また、歯並びや噛み合わせ、お口の大きさも一人ひとり異なるため、その方に合ったスポーツマウスピースを製作することが重要です。

当院では、まず競技種目やポジション、プレースタイルなどをお伺いしたうえで、お口の状態や噛み合わせを確認し、それぞれに適したスポーツマウスピースをご提案しています。

私は、スポーツマウスピースは単なる「防具」ではなく、安心してプレーするための大切なスポーツギアだと考えています。

部活動に励む学生さんはもちろん、趣味でスポーツを楽しむ方や競技レベルの高いアスリートまで、ご自身に合ったスポーツマウスピースを使用することで、より安心して競技に集中できる環境づくりにつながります。

金町や葛飾区でスポーツマウスピースをご検討の方は、お気軽にご相談ください。

競技やお口の状態に合わせ、一人ひとりに適したスポーツマウスピースをご提案いたします。

まとめ

スポーツマウスピースは、歯や顎を守るためだけのものではありません。

適切な噛み合わせで製作されたスポーツマウスピースは、競技中に力を発揮しやすい環境づくりや、集中してプレーするためのサポートが期待できます。

一方で、お口に合っていないマウスピースでは、本来の性能を十分に発揮できない場合もあります。

私自身もアイスホッケーを続ける中で、スポーツマウスピースの重要性を実感してきました。

だからこそ、「着けていればいい」という考えではなく、一人ひとりの競技や噛み合わせに合わせたスポーツマウスピースを使っていただきたいと思っています。

部活動を頑張る学生さんから、趣味でスポーツを楽しむ方、競技レベルの高いアスリートまで、スポーツマウスピースは幅広い方におすすめできる選択肢です。

金町・葛飾区でスポーツマウスピースをご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。競技の特性やお口の状態を確認しながら、長く快適に使用できるスポーツマウスピースをご提案いたします。

スポーツマウスピースについてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

執筆者

院長 島田惇平

経歴

日本大学鶴ヶ丘高等学校 卒業
日本大学歯学部 卒業
日本大学歯学部付属歯科病院歯周病科 聴講生
日本大学松戸歯学部付属病院口腔インプラント科 研究生
医療法人社団アークブレーンズ アーク歯科クリニック 歯科医師臨床研修
医療法人寛友会 浅賀歯科医院
医療法人Yourdent 葛西駅前あなたの歯医者さん

学会・資格

日本口腔インプラント学会 専門医
日本歯周病学会 認定医
ジャパンオーラルヘルス学会 予防歯科認定医
日本睡眠歯科学会
歯科医師臨床研修指導医

島田惇平